高速の事業内容
食品スーパーや食品工場などに向けて、食品軽包装資材や工業包装資材の卸売を行う食品パッケージの専門商社。業界で唯一の上場企業。同業界には地場で展開する中小企業2000社が林立しているが、同社は本社のある東北を中心に国内54カ所に広域展開し、トップシェア(約6%)を獲得している。
人への投資を起点に
8期連続で最高益更新
高速の業績拡大が続いている。2015年3月期には、26億3800万円だった営業利益は、19年3月期には30億円を突破。さらに23年3月期には40億円に達するなど利益成長を継続中だ。
直近の26年3月期は、売上高1241億9100万円、営業利益48億6500万円となり、11期連続の過去最高売上高、8期連続の過去最高益を更新した。27年3月期についても、売上高1350億円、営業利益51億円の増収増益を見込み、成長の軌道を維持している。
継続的な業績伸長と利益成長の要因について、赫社長は次のように説明する。
「人的資本への継続的な投資が、近年の最高益更新を支える基盤となっています。以前はパート従業員を多く活用して販管費を抑える考え方でしたが、物流や事務の核となる人員は正社員として配置すべきだと考え、一斉登用を進めました。当社の業務には高い熟練度が要求されます。辞めずに年数を重ねるベテラン社員が増えるほど現場のミスやロスは減少し、生産性が高まります。生産性向上に基づいた処遇改善を行うことで、さらに人材が定着するという好循環が生まれました」(赫裕規社長)
人への投資を起点とした構造が、同社に持続的な利益成長をもたらしている。ではなぜ同社は10年前、人的資本投資へと踏み切ったのか。その背景には、赫社長就任前に行われていたハイペースな事業拡大と、その過程で進行していた現場の疲弊があった。
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