エンジニアリング専業三社の一角
60カ国で3000件のプラント建設実績
「国際情勢の緊迫で『ナフサ』が話題となり、日常や産業を支える基礎原料の重要性を再認識された方も多いのではないでしょうか。当社のプラント事業も本質は同じです。普段の生活で意識されることは少なくても、地政学リスクでサプライチェーンが分断される今だからこそ、食料や素材、エネルギーを支える社会基盤が欠かせません。暮らしの土台となる巨大インフラであるプラントを、工学技術を結集して世界中で形にし、社会に貢献していく。それこそが、当社が世界で果たし続けている真の役割なのです」(細井栄治社長)
何もない土地に、顧客が構想する巨大なプラント(工場)を作り上げる。それが、東洋エンジニアリングの事業の核「EPC」だ。三文字は、「Engineering(設計)」、「Procurement(調達)」、「Construction(工事)」を指す。
同社は1961年に、三井化学の前身である東洋高圧工業の工務部門が独立して発足。以来、「エンジニアリング専業三社」(大型プラントのEPCをグローバルに手掛ける日本企業3社)の一角として、世界60カ国以上で3000件以上、石油化学・肥料・発電所などのプラントを形にしてきた。
「我々のようなエンジニアリング会社は、土木、建築、電気、電子、機械、化学、全てのエンジニアが集まった集団です。工学技術の全ての要素を入れないと、プラントはできないのです」(同氏)
肥料・石油化学・発電所
近年は洋上FPSOで実績
祖業である肥料プラントでは独自の尿素合成技術ACES21 を武器に世界有数の実績を持ち、同分野での大型プロジェクト実績は100件を超える。石油精製・石油化学プラントではエチレンやアンモニアなどの分野で業界随一の経験を積んできた。
近年はさらに、海底油田から原油を生産する洋上プラント「FPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)」、ガス火力やバイオマスといった発電分野、ファインケミカルやバイオ医薬プラントへと領域を広げている。
売上高の約8割を海外比率が占めるなど、海外展開の厚みも同社の特徴だ。現地グループ会社がインド、韓国、中国、インドネシア、マレーシア、ブラジルなど、世界各地に根を張っており、グループで約5600名の従業員を抱えている。
中でも50年の歴史を持ち、2200名のエンジニアが在籍するインド拠点は、グループ最大の収益・キャッシュ創出拠点であり、グローバルプロジェクトを遂行する中核拠点となっている。
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