化学合成繊維の染色・加工大手 小松マテーレ 【3580・プライム市場】

「技術と感性の融合」で世界のブランドから選ばれる
中計営業利益目標を前倒しで達成

海外のラグジュアリーブランドなどに高付加価値の生地を供給するのが小松マテーレだ。ポリエステルやナイロンなど、化学合成繊維の国内主要産地である石川県小松市で創業し、「Art in Technology(技術と感性の融合)」をコンセプトに、最先端の染色・加工技術と日本ならではの感性を生かした素材を生み出している。現在進行中の中期経営計画では、2年目の2026年3月期に営業利益目標を1年前倒しで達成した。
小松マテーレ-中山 大輔

中山 大輔(なかやま・だいすけ)

社長

1969年10月生まれ、石川県出身。92年玉川大学文学部卒業、小松精練(現:小松マテーレ)入社。2006年国際営業部長兼市場開拓室長、11年取締役、14年常務取締役、19年専務取締役、23年代表取締役専務、24年代表取締役社長(現任)。

▲石川県能美市の本社敷地内には約5万点の生地サンプルを有したアーカイブ施設がある

ファッション業界の川中

小松マテーレが手掛ける合成繊維の染色・加工は、ファッション・アパレルの世界における「川中」に当たる。同社では織物・編物化された繊維(ポリエステルやナイロンなど)を調達し、染色や特殊加工を施して付加価値の高い生地へとしていく。その生地がメーカーに渡ってやがて製品となり、最終的に消費者へ製品が届く。

同社は1943年、石川県小松市で創業した。当初はシルクなど天然繊維の加工を行っていたが、市場がシルクから合成繊維へと変遷していく中で、ポリエステルやナイロンの加工へ事業領域を広げた。73年のオイルショックの際には受注が大幅減となり、受託販売中心の事業を見直す。顧客の需要やトレンドに合わせて企画提案し、染色・加工、販売まで手掛ける体制を構築していった。99年には海外直販事業を開始。2003年には国際的テキスタイル見本市「プルミエール・ヴィジョン」に初出展し、欧州進出の足掛かりとした。15年には日本企業初のグランプリを受賞した。

現在は多くの欧州のトップブランドや国際的大手スポーツブランドが小松マテーレの生地を採用しており、同社はファッション・アパレルの世界で存在感を高め続けてきた。

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