セキュリティ分野に強みを持つ技術商社 高千穂交易 【2676・プライム市場】

高収益事業にシフトし、10年で営業利益率3倍
データセンター向けに一気通貫のサービスを提供

1952年創業の高千穂交易は、この10年で営業利益率を3倍に高めている。万引き防止システムなど様々な海外商品を輸入して日本に広めてきた同社だが、井出尊信社長は「モノ売りからコト売り」の戦略を掲げ、セキュリティ分野でのサービスビジネスを強化。利益率も改善し、2026年3月期の営業利益は過去最高となった。井出社長は「収益性の高いビジネスへのシフトが成功し、新中期経営計画の1年目として良いスタートが切れた」と語る。
高千穂交易-井出 尊信

井出 尊信(いで・たかのぶ)

社長

1969年3月、愛媛県生まれ。94年高千穂交易入社。2013年システム事業本部ビジネスソリューション事業部長。15年執行役員システム事業本部ビジネスソリューション事業部長。18年代表取締役社長兼社長執行役員(現任)。

電子部品から入退室管理システムまで
東南アジアではプラント向けも

現在の同社は「エレクトロメカニクス」と「ビジネスセキュリティ」の2つの事業を展開している。このうち「モノ売り」に該当するのがエレクトロメカニクス事業だ。製造業の顧客に向け、アナログICを中心とする各種半導体やシリコンマイクなどのセンサー、電子部品に関する販売及びコンサルティング(電子機器設計支援)を展開。また、製造業向けに主に機構部品(一部自社開発)を販売している。

一方「コト売り」の要素が濃いビジネスセキュリティ事業では、主にオフィスビル、データセンター、工場に向けて、敷地内の出入りを管理する入退室管理システムや監視カメラなどのシステム設計・構築・設置・販売を行っている。また、食品スーパー、ドラッグストア、アパレルなどの小売店舗向けに、万引き防止システムや監視カメラシステム、顔認証システム、RFID(※)を活用した商品管理システムなどを提供している。他にも、東南アジア地域において、防火システムの設計・構築を、発電エネルギー関連プラント、天然ガス・石油化学工業プラントに向けて行っている。

※RFID:電波を用いて非接触で複数の対象を同時に識別する技術

機器を単体で販売するのではなく、コンサルティングから保守サービスまで一気通貫でサービスを顧客に提供するのが同社のビジネスセキュリティ事業だ。

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