ケンコーマヨネーズ 【2915・プライム市場】

「KENKO Vision 2035」の見直し発表
構造的体質強化で長期的企業価値向上へ

ケンコーマヨネーズは、中長期経営計画の見直しを発表。「『Global Food Solution Company』への転換~食の『困った』を『ワクワク・ドキドキ』に変える~」を新コンセプトに、収益力の強化を狙う。
ケンコーマヨネーズ-薄井 大輔

薄井 大輔(うすい だいすけ)

上席執行役員 財務戦略担当

2025年に上席執行役員財務戦略担当に就任(現任)。2026年6月26日付で取締役に就任予定。

サラダ料理で世界一になる

ケンコーマヨネーズでは、レストランやコンビニなど、外食・中食業界に向けて、サラダ・総菜類、マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ加工品を開発・製造・販売。サラダ料理を進化・発展させ、食文化を醸成し続け、世界に広め、サラダ料理のリーディングカンパニーになることを目指している。

※「サラダ料理」はケンコーマヨネーズ株式会社の商標登録です。

DXからBXへと進化
収益力の増強を目指す

2026年2月、一部の経営目標の早期到達、急速な外部環境の変化、資本コストや株価を意識した経営などを背景に、同社は中長期経営計画の見直しを発表した。

デフレ文化が色濃く残ってきた食品業界でも価格転嫁の機運が高まる中、近年は同社でも原材料費の上昇分を価格へ反映し、収益性向上につなげてきた。

「お客様との信頼関係を背景に価格改定を実施できていますが、コスト上昇の全てを転嫁し続けるには限界があります。だからこそ、一過性ではない構造的な収益体質の強化が必要と判断しました」(薄井大輔氏)

今回の見直しの柱の一つが、スマート化戦略の位置づけ再整理だ。核心は「DXからBXへの進化」にある。その中核となるのが、基幹プロセス全体の最適化とリードタイムの大幅短縮だ。部分最適に陥りがちな各部署において、お客様に商品を最短・最速でお届けするという視点から、全社最適な基幹プロセスへの変革(BX)を部署横断的に推進する。さらにBXによって最適化されたプロセスにIT戦略を組み合わせることで、リードタイムの大幅短縮を目指す。例えば営業では過去の分析や部署間調整などにより、提案準備に十数時間を要していた。これをITによる情報のワンストップ化で大幅に短縮させ、「顧客を待たせない」という新たな価値を創出し、さらに効率化によって生み出した時間を顧客接点拡大に充てる。こうしたBXとIT戦略の融合により、研究開発から資金回収までの期間を短くすることで、ROICの向上を図る狙いだ。

「顧客IN」で潜在ニーズ捉える
長期的な企業価値向上へ

成長戦略の見直しでは、「顧客IN」と「共創」による既存事業の販売拡大を核心施策に据えた。同社はこれまでも「マーケットIN」のもと顧客の要望に真摯に応えてきたが、新方針の「顧客IN」はこの関係性をさらに能動的に深化させる。顧客からの要望の具現化に留まらず、対話により顧客理解を深め、言語化されていない潜在ニーズを先取りし商品・サービスへ反映する。ECや海外展開の強化も「顧客IN」の一環だ。従来の営業網では届かない層や海外へ接点を広げ、これまで交わることのなかった顧客との対話を生み出し、得られた未知のニーズを次なる商品開発へ繋げることが、新たな競争優位の源泉となる。

「当社では、全ステークホルダーに感動していただける価値こそが企業価値と考えます。価値とは足し算ではなく引き算。原材料へのこだわりや品質、環境配慮などをやめた時に失われる差分こそが、私たちが守り抜くべき価値の正体です」(同氏)

今後は、成長性・収益性・健全性を軸とするキャッシュ・ベース・マネジメントのもと、「顧客IN」を起点とした価値提供を積み重ねることで、長期的な成長と収益基盤の安定、そして企業価値の持続的向上を目指していく。

ケンコーマヨネーズ

本店所在地:兵庫県神戸市灘区都通3-3-16
東京本社:東京都千代田区麴町5-1 麹町弘済ビルディング

https://www.kenkomayo.co.jp/

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