
オークネット
(3964・P・東京都港区)
中古デジタル機器の業者間オークション好調
27年12月期の中期定量目標を上方修正
オークネットは業者間オークションのパイオニア企業だ。取扱品目は、中古車をはじめ、中古バイク、中古デジタル機器、花き、ブランド品、中古医療機器と多岐にわたる。中古商材を扱うリユース事業者は在庫を抱えて販売するが、同社は在庫を持たずにオークションの取引手数料を主な収入源とする。そのため、価格変動リスクや在庫負担が少なく、取扱件数を増やすことで利益を拡大していくことが可能だ。
売上高の約70%を占める「ライフスタイルプロダクツ」セグメントは、スマートフォンやPCなどの「デジタルプロダクツ事業」、ブランド品やアパレル・酒類の「ファッションリセール事業」で構成される。売上の約25%を占める「モビリティ&エネルギー」セグメントは、中古車の「オートモビル事業」と中古バイクの「モーターサイクル事業」で構成される。
同社は1985年に世界初の中古車TVオークションを開始。高額取引を支えるために96年に車両検査専門会社「AIS」を設立し、その後中古車の統一検査基準を確立するなど、業界のスタンダードをつくってきた。93年以降、事業の多角化を目指して取り扱うジャンルを増やした。2008年にはTVオークションからインターネットオークションに完全移行も果たしている。
20年以降は、事業拡大やシナジー効果を目的としたM&Aにも積極的で、26年3月現在、同社グループは同社および連結子会社15社、非連結子会社5社、関連会社5社で構成される。
25年12月期の売上高は前期比14・7%増の641億円、営業利益は同35・9%増の95億円で、営業利益率は同2・3ポイント増の14・8%だった。
ここ3年ほど業績を大きくけん引し続けるのが、デジタルプロダクツ事業だ。同事業では、国内外の事業者向けオークションで、中古スマートフォンや中古PC、タブレット端末などを取り扱う。国内サプライヤーとの連携強化やバイイングパワーの強化を継続して行い、流通台数や取扱高が大幅に伸びた。25年12月期の流通台数は前期比53・7%増の254万台、取扱高は同71・3%増の839億円だった。
市場拡大が続くファッションリセール事業でも、BtoBオークションの強化を行って会員数や取扱高が増加し、C向け事業の取扱高も伸ばしている。また、安定的に推移する中古車市場において、オートモビル事業は成約台数やシェアを順調に伸ばしている。
25年2月に策定した中期経営計画「Blue Print 2027」は、25年12月期に予想を上回る業績アップがあり、中期定量目標のEBITDA100億円、ROE15~20%、配当性向40%以上の全てを達成した。そのため、27年12月期の目標数値をEBITDA135億円、配当性向50%以上に上方修正した。長期目標のGCV(※)1兆円とともに27年12月期の達成を目指す。
※ Gross Circulation Value(総循環型流通価値)の略。会社の事業活動により、経済と環境に与えた影響を金額的に示した指標
▶オークションを主催し、在庫を持たず主に取引手数料を収益とする
▶27年12月期にEBITDA135億円、配当性向50%以上を目指す
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