地方発の実力派企業

地方発の実力派企業

セーレン

(3569・P・福井県福井市)

繊維加工をベースとした独自技術に強み
4期連続の増収増益で過去最高益達成

福井県に本社を置く総合繊維業メーカーのセーレンが、4期連続の増収増益で過去最高益を達成し、順調に業績を伸ばしている。2025年3月期の売上高は前期比12・5%増の1596億円、営業利益は同27%増の178億円、営業利益率は11・2%だった。

同社は1889年の創業以来つちかってきた「繊維加工」の技術をベースに、社会情勢や市場動向を見据えた研究開発に力を入れており、独自の技術やノウハウを強みとしている。

主力の「車輌資材事業」の売上高は同16・9%増の1098億円、営業利益は同30・3%増の139億円だった。同事業では、車輌のシート生地からエアバッグ基布、内装加飾パーツまでを生産する。国内では、自動車メーカーの生産停止の影響を受けて受注が減少したものの、高付加価値商品が伸長するなど商品構成の変化があり、減収増益となった。海外では北米および東南アジアで、ファブリック・合皮によるカーシート表皮とエアバッグの売上が増加するなどし、増収増益だった。

「ハイファッション事業」の売上高は同8・2%増の219億円、営業利益は同54・9%増の15億円だった。同事業では、顧客のニーズに応じて多彩なアパレル製品・素材を企画・デザイン・製造・販売する。同社の強みは、小ロット・短納期・在庫レス・カスタマイズを実現する、独自のシステム「ビスコテックス」を活用したビジネス展開にある。25年3月期はアウトドアを含むアウター素材やインナー素材が好調に推移した。また、子会社のKBセーレンは不採算商品の販売縮小により売上は減少したものの、販売価格の見直しによって増益となった。

「エレクトロニクス事業」の売上高は同8・0%増の106億円、営業利益は同18・1%増の18億円だった。同事業では最先端の繊維技術・加工技術を駆使し、急速に進化するエレクトロニクス業界のニーズに新素材開発などで対応する。ゲーム機やモバイル端末向け新規商材、車載モニター用の商材が順調に推移。KBセーレンでは、生成AIデータセンター向けHDDワイピングクロス「ザヴィーナ」の需要が回復した。セーレンKSTでは、シリコンウェーハの酸化膜加工やSOIウェーハが順調に推移した。

26年3月期には、売上高1720億円、営業利益205億円を見込む。

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