25年分の燃費・事故情報駆使
月額制ストックサービスで成長
運送事業者は、コストの約40%を燃料費が占めると言われており、数%の燃費向上が利益率を大きく左右する。
アスアは、燃費や事故データを活用し、物流業界をサポートしている。売上高の56%を占める物流アウトソーシングサービスと、同15%のデータソリューションサービスからなる「モビリティソリューション事業」、同29%の「ネットワークソリューション事業」で構成されている。
2025年6月期業績は、売上高が前期比2・1%増の13億9200万円、営業利益は同20・8%増の1億9800万円で、ともに過去最高を更新した。
主力であり利益の7割を担う物流アウトソーシングサービスでは、運送事業者向け訪問型コンサルティング「TRYES(トライエス)サポート」と、クラウド型教育「TRYESレポート」を提供している。いずれも月額制のストックサービスだ。
国内にある運送事業者6万3000社のうち、車両保有台数100台以下は99%、30台以下は86%を占める。同社の顧客・約1530社の平均保有台数は50台。30台~200台保有の中規模事業者が顧客の中心層だ。
「TRYESサポート」は、25年かけて収集した燃費データ4000万レコードと、約4万件の事故情報のデータベースをもとに、運送事業者の現状を分析。月1回コンサルタントが現場に出向き、8時間かけて事業所のドライバーや管理者と順次ミーティングを行い、現場の意識改革や改善活動を促進している。
一方「TRYESレポート」では、安全活動やドライバー教育を支援する教育コンテンツや動画配信など、物流事業者に特化したクラウドサービスを提供している。
「当社の一番の強みは、燃費と事故、2つのデータベースです。燃費と一言で言っても、大型車両と小型車両、冷凍冷蔵車と屋根のない平ボディ、高速を走るか一般道かによっても基準は異なります。当社には多種多様なパターンでの25年分のデータがありますので、さまざまな運送事業者の分析が可能です。事故についても、警察や保険会社に報告しないような軽微な事故のデータも集めなければ傾向はわかりませんので、当社では顧客への詳細な聞き取りでデータを収集してきました。そしてデータをもとに、ドライバーや管理者とのミーティングを行っています。継続的な現場でのコンサルティングは独自の手法で、同業はおりません」(間地寛社長)
データソリューションサービスは、トヨタモビリティパーツが提供する「AI整備見積りシステム」の解説・提案書の生成を担当。同システムは、トヨタ販売店向けの重点施策として利用企業数が伸長している。また現在は、同社と共同でトラックの積載効率可視化システムの開発も行っている。
祖業のネットワークソリューション事業では、倉庫向けネットワークカメラなど、法人向けのICT機器を販売・設置している。
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