エネルギー事業が成長けん引する機械専門商社 西華産業 【8061・プライム市場】

収益構造の転換が生む持続成長
~5期連続最高益更新の背景~

原発関連銘柄として注目を集める西華産業。だが、同社の成長はエネルギー事業だけに依拠したものではない。産業機械、プロダクトを含む3事業が循環しながら機能する構造を持ち、事業全体として収益を生み出している点が特徴だ。2022年のプライム市場移行や長期ビジョン策定を契機に収益構造の見直しを進めた結果、足元では5期連続で過去最高益を更新するなど、その成果が業績として現れつつある。では、この成長はどこまで持続するのか。本稿では、西華産業のビジネスモデルに内在する「再現性」の源泉をひもとく。
西華産業-櫻井 昭彦

櫻井 昭彦(さくらい・あきひこ)

社長

1959年1月生まれ、愛知県出身。89年、西華産業入社。2005年、同社大阪営業第二本部機械第二部長。09年、西曄貿易(上海)有限公司董事長。13年、同社執行役員東京第一本部長。16年、同社取締役常務執行役員営業統括本部長。18年、同社代表取締役社長執行役員就任(現任)。

インフラの“心臓部”を
担う独自ビジネス

エネルギー政策の転換を背景に、発電設備を取り巻く環境が大きく動き始めている。そうした中で改めて浮かび上がるのが、電力供給や産業活動を支えるインフラの中核領域の重要性だ。

西華産業は、発電設備や生産設備を扱う機械専門商社として、こうした領域に深く関与している。とりわけ、停止が許されない領域では、機器を納入するだけでは役割は完結しない。ひとたびトラブルが起きれば、電力供給や企業の生産活動に直結するため、安定稼働を前提とした継続的な関与が求められるためだ。

 

「機械専門商社と言われますが、私どもが扱うのは量販品ではなく、ほぼ一品生産の設備です。発電設備のような大きな塊を扱う商社は多くありません」(櫻井昭彦社長)

こうした領域においては、立ち上げや運用、トラブル対応に至るまで、長期にわたり関与し続けることが前提となる。その中で顧客が求めるのは、単なる価格や機能ではなく、「任せ続けられるかどうか」という点にある。

▲同社が扱う主力製品のひとつ「ガスタービン」

「お客様から感じていただけている価値は、逃げないということだと思います。何かあったときにメーカー任せにするのではなく、自分たちで対応する。場合によってはコストを負担してでも最後までやり切る。それが信用につながっているのではないでしょうか」(同氏)

社会インフラを担う設備を扱う以上、問題が発生した際にも関与し続けることは避けて通れない。こうした前提のもとで積み重ねられた対応が、結果として顧客との関係性を強固なものにしていく。西華産業のビジネスは、こうした「預かる責任」を基盤として成り立っている。

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