えるぼし銘柄で見る 人を活かす未来創造企業9選

えるぼし銘柄で見る 人を活かす未来創造企業9選

平田機工
(6258・プライム)

「工場をつくる工場」 40カ国1000社に納入
国内外の人材が活躍、毎年100人規模を採用

熊本県唯一のプライム上場企業である平田機工は、自動車や半導体、家電メーカー向けの生産ラインを開発・設計し、据付や保守まで一貫して手掛ける「ラインビルダー」だ。世界40カ国・1000社以上に生産システムを納入してきた実績を持ち、「工場をつくる工場」とも呼ばれる。近年は、特に半導体関連設備の需要拡大を追い風に成長を続けている。

同社の強みは、顧客ごとに異なる生産ラインをオーダーメイドで構築できる技術力にある。全長1kmを超える自動車組立ラインの製造・試運転が可能な大型工場や、半導体関連設備向けのクリーンルームを保有し、開発から設計、組立、据付、アフターサービスまで自社で対応する。こうした総合力を持つ企業は世界でも限られている。

▲自動車メーカーの生産ラインなどを開発・設計

2026年3月期の業績は、売上高949億円、営業利益83億円と増収増益となった。売上の約半分を占める自動車関連では、エンジン組立設備や車載部品向け設備が堅調に推移。売上の約3分の1を占める半導体関連では、ロードポートやEFEMなどの半導体搬送設備を国内外の製造装置メーカーへ供給している。その他にも有機EL関連設備や医療・理化学機器など幅広い分野を手掛ける。

25年5月に発表した新中期経営計画では、28年3月期に売上高1000億円超、営業利益100億円以上、ROE9・3%以上を目標に掲げた。成長の柱は半導体関連事業であり、自動車関連ではEVとエンジン車の双方に対応する全方位戦略を進める。また、バッテリー関連分野や電動化部品分野などの新規事業育成にも取り組み、自社製品による「マーケットメイク型ビジネス」の拡大を目指している。

こうした成長戦略を支えるのが人材である。同社はここ数年、年間100人規模の採用を続けており、国内外から多様な人材を受け入れてきた。こうした実績も背景にあり、25年にはえるぼし認定の最高位である3つ星を取得した。

平田機工では女性正社員の平均勤続年数が15・1年に達し、長期にわたって活躍できる職場環境を構築している。また女性管理職比率は7・4%となっており、技術者比率の高い機械メーカーとしては着実な水準にある。さらに時間外労働についても認定基準を満たしており、働きやすい環境整備を進めている。

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