
日本農薬
(4997・プライム)
| ●直近株価 1,174円(26.9/18終値) |
●時価総額 962億円 |
●PER 12.4倍 |
●PBR 1.04倍 |
自社開発農薬を武器に海外展開を加速
健康経営でグローバルな人的資本活用目指す
日本農薬は、大手化学メーカー、ADEKA系の農薬専業メーカーだ。
Row Crop(列作物)と呼ばれる穀物よりも、高単価なSpecialty Cropの果樹や野菜向け農薬に強く、2027年3月期までの現中期経営計画でも重点分野に掲げている。26年3月期には、欧州と北米で果樹・野菜向け製品の技術普及活動が奏功して販売シェアが拡大。欧州は前期比58%増の211億円、北米は同19%増の179億円と、いずれも過去最高売上を計上した。
同社は1928年に、日本初の農薬専業メーカーとして創立された。売上規模に比して新規農薬の開発実績が多いのが特徴で、保有する原体(有効成分)は20個に上る。現在、自社創出の有効成分は100以上の国や地域で農薬登録されており、売上高の約7割を海外であげているというグローバル企業だ。子会社は国内4社、海外14社を有する。国内の農薬市場が成熟するなか、中長期的な成長が見込まれる世界市場で拡大していけることは、同社の大きな強みだ。
同社は「人財は競争力の源泉」を人的資本経営の基本理念とし、現中計の人的資本テーマを「well︱being」としている。そして、2024年2月時点で66であった「従業員エンゲージメントスコア」を、70以上にするという目標を掲げる。そのために、①人財開発の推進(能力)、②健康経営の取り組み(心身)、③職場の環境整備(制度)の3点に取り組んでいる。
健康経営に関しては、健康経営優良法⼈に2年連続で認定されており、上位認定の「ホワイト500」の取得を目指す。プレゼンティーイズムの改善、健康管理アプリを活⽤した従業員の健康増進などにも取り組む。プレゼンティーイズムは疾病就業ともいわれ、「出勤しているにもかかわらず、健康問題の影響で生産性が低下してしまう状態」を指す。これを、メンタルヘルス疾患予防、健康管理プログラムなどによって改善を図る。
そのほか、研修時間の拡充、女性管理職比率13%、キャリア採用比率50%を目標に掲げ、育児・介護応援手当など職場環境の整備も進める。人材育成や女性活躍、多様性の推進を通じて、健康・能力開発・多様性・働き方を一体的に向上させる人的資本戦略を実行する。また、長期目標の「2030年度のありたい姿」では、グローバルな人的資本の活用も掲げ、売上高1650億円超、営業利益165億円超を目指す。
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