建材を主力に独自路線を構築
新体制でさらなる成長へ
高島は1915年に繊維専門商社として創業し、60年代以降は脱繊維と事業の多角化を進めてきた。現在は建材、産業資材、電子・デバイスの3セグメントを展開する専門商社として事業を拡大。2025年度の売上高は906億円を計上し、このうち建材事業が64・4%を占める主力事業となっている。同社の特徴は、単なる商材の売買にとどまらない「機能商社」という事業モデルだ。
「私どもは、ただ流通に関わるだけではなく、施工・加工・物流などの機能を取り込みながら、顧客の課題解決に必要な付加価値を提供してきました」(高島幸一会長)
こうした変革の歩みは、04年に高島幸一氏が社長に就任して以降、さらに加速した。事業を建材、産業資材、電子・デバイスの3領域へ整理するとともに機能商社への転換を推進。市場や顧客ニーズの変化に対応しながら、独自の事業基盤を築いてきた。そして26年6月、同社は22年ぶりに経営体制を変更し、CEO・COOによる2代表制へ移行した。
「110年の歴史がありますので、変えない部分と変えていく部分があります。変えないのは企業使命や企業理念です。一方で、事業環境が不透明な中、現場に密着しながら次のニーズを探し、組織改革や事業改革を進めていく必要がある。求心力(変わらない軸)も必要ですが、遠心力(外へと拡大する力)も必要。その両方がなければ成長できません」(同氏)
今回の2代表制も、そうした考え方の延長線上にある。
「私自身、創業家という立場でもありますので、失ってはいけないDNAをグループ全体に血肉化していく役割があります。一方で、事業環境は目まぐるしく変わる。現場に近い感覚を持つ人間に委ねた方がうまくいく部分もある。戦略は共同で考えながら、現場判断を進めていく形です」(同氏)
有料会員限定
続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。








