高付加価値領域の専門商社 三洋貿易 【8007・プライム市場】

洋上風力やレアアース採鉱など国策PJへ参画
継続的利益成長を生むニッチトップの複数展開

三洋貿易は長期経営計画「SANYO VISION 2028」において、2028年9月期に営業利益90億円、営業利益率5.1%という数値目標を掲げている。その折り返し地点にあたる26年9月期上半期において、同社は営業利益率6.4%に達した。未来への先行投資を加速させる中でも、一過性の特需に頼らず、高い収益性を生み出す再現性はどこにあるのか。同社の収益体質向上を支える事業戦略に迫った。
三洋貿易-新谷 正伸

新谷 正伸(しんたに・まさのぶ )

社長

1958年6月、東京都生まれ。82年早稲田大学理工学部卒業、同年三洋貿易入社。2012年執行役員兼 Sanyo Corporation of America 社長、13年取締役事業本部長などを経て、18年代表取締役社長兼社長執行役員就任(現任)。

5カ年長計を折り返し通過
営業利益率目標上回り着地

三洋貿易は、「ファインケミカル」「インダストリアル・プロダクツ」「サステナビリティ」「ライフサイエンス」の4セグメントで展開する専門商社だ。2023年に発表した5カ年長期経営計画「SANYO VISION 2028」は、26年9月期上半期をもって中間地点を迎えた。

進行中の26年9月期において、再生可能エネルギー関連機材などを扱うサステナビリティ分野では大型プロジェクトの案件計上が次期以降となる端境期にあたり、事前想定通りの一時的な減収で着地。しかし、ファインケミカル分野とライフサイエンス分野がその減少分を補填し、全社をカバーする堅調な推移を見せた。積極的な先行投資を行う中でも、売上総利益率は前年同期の17・3%から17・9%へ改善し、営業利益率は長期計画目標5・1%を上回る6・4%で着地した。

「5年計画の半分が終わったところですが、数字的に見ればグッドシェイプに仕上がっています。水泳に例えるなら、プールの端まで行き、うまくタッチしてタイムロスせずに戻ってきた状態です。ここから『よし、次へ行くぞ』という勝負の段階に入りました」(新谷正伸社長)

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