飴とグミに特化して事業展開
国内キャンディ市場でシェア第1位
業績は連続過去最高更新
カンロの2025年12月期の売上高は347億7100万円、営業利益は46億9100万円でともに過去最高を更新した。26年12月期はさらに伸びて、売上高は365億円、営業利益は49億円を見込んでいる。この数値は10年前と比べると売上高は1・85倍、営業利益は8・3倍にも及ぶ。
同社の主力商品は、ハードキャンディとも言われる「飴」と、近年著しく市場が拡大している「グミ」の2つだ。現在の売上高構成比は、「飴」と「グミ」が49%ずつと二分する。
100億円超のヒットグミ
「飴」の中では、この5年間で特に消費者に浸透したのがのど飴だという。村田哲也社長が話す。
「コロナ禍を経て、お客様の健康志向が高まり、風邪などを引いていなくても、のどを潤すためにのど飴を購入される方が増えました。ニーズが非常に伸びている領域です」
砂糖ゼロ・糖類ゼロの「ノンシュガーのど飴」シリーズの「果実のど飴」や「スーパーメンソール」、和漢素材など31種類の素材エキスを配合した「健康のど飴」シリーズの「たたかうマヌカハニー」・「梅」などが代表的な商品だ。
一方、売上高が前期比14・0%増と大きな伸びを見せるのが「グミ」だ。
主力は、22年からグミカテゴリー年間売上ナンバーワンを維持する「ピュレグミ」シリーズ。ハート形の甘酸っぱい「ピュレグミ」のほかに、中に果実ジュレの入った「ピュレグミプレミアム」、酸味を控え目にした「ピュレリング」という3種類がある。それぞれターゲットが違い、基幹商品のピュレグミはF1コアターゲットの20~35歳女性、ピュレグミプレミアムは30代以上の女性、ピュレリングは小学校高学年からの子どもとその母親となっている。
「ピュレグミは単一ブランドで24年に売上100億円超えました。我々にとって非常に大切なブランドです」(同氏)
他に、ハード系グミの人気の高まりを受けている「カンデミーナグミ」、プロモーションに力を入れる、もちもち弾力食感の「マロッシュ」などの商品がある。
拡大するキャンディ市場
少子高齢化・人口減が続く日本の国内菓子市場では、キャンディも成熟市場と捉えられがちだが、実は大きく成長しているマーケットだ。コロナ禍を挟んでの過去8年間の市場規模を見ると、17年の2622億円から24年には3501億円へと大きく拡大している(インテージSRI調べ)。
24年の内訳は「飴」1236億円、「グミ」1138億円、「錠菓・清涼菓子」619億円などとなっている。同社はそのうち、主に上位2つの「飴」と「グミ」に特化して事業展開している。同社の25年の飴の国内シェアは19・5%で業界1位、グミの国内シェアは14・9%で業界2位。総合では第1位にランクしている。
今後も市場のけん引を期待されるのはグミだ。同市場は24年に1138億円だったが、30年には1500億円程度まで成長すると予測されている。一方の飴市場は、24年の1236億円からほぼ横ばいで30年まで推移すると予測されている。のど飴の底堅い需要が下支えとなりそうだ。
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