運用系ITサービス企業 旭情報サービス 【9799・スタンダード市場】

16期連続増収増益のシステム・エンジニアリング企業
常駐型ビジネスモデルで優良企業100社以上と取引

自動車関連企業を中心にシステム・エンジニアリングサービスを提供している旭情報サービス。2026年3月期まで16期連続で増収増益を続けており、今期も最高益を更新する見込みだ。顧客の現場に深く入り込む常駐型のビジネスモデルが故に、創業当初から優良人材の確保と教育に注力してきた。15年で売上は2倍、営業利益は8倍へと成長。持続的な案件を受託し、大幅な増収はないものの、着実に成長を続けている。
旭情報サービス-濵田 広徳

濵田 広徳(はまだ・ひろのり)

社長

1961年3月︎大阪府生まれ。85年旭情報サービス入社。99年 取締役就任。︎2017年常務取締役 総務・広報担当などを経て、22年同社代表取締役社長(現任)。

売上の8割は継続性が高い
インフラ構築・運用管理事業

同社の売上高で8割強を占めるのが、ITインフラの構築・運用管理を行うネットワークサービス事業だ。サービスの提供方法は、客先にエンジニアが常駐する、いわゆる「常駐型」。顧客に深く携わり高い信頼関係を構築できる点が、持続性を高め安定収益を生んでいるという。

「例えば、主要顧客であるトヨタグループとの仕事においては、社員がトヨタシステムズに常駐して現場に深く関わり、『トヨタ式カイゼン』にも参画しています」(濵田広徳社長)

過去には、業務効率化とコスト削減に取り組んだ結果、年間の1割に当たる工数削減を実現し、さらには新規事業を獲得したケースもある。

「当社はトヨタグループやデンソー、NTTグループなど、100社以上の優良企業を中心に、長年の取引があります。常駐型で、客先での勤務は基本的には2~3年のローテーションにしていますが、会社によっては『この担当者はキーマンだから残して欲しい』と言われることもあり、中には30年の長期にわたって客先で勤務を続けているケースもあります。解約率については、各支社での解約が年間1~2件というところですので、全体で数%程度と低い水準を保っています」(同氏)

同社の売上高の75%は、20年以上取引がある企業によるものという。また特定の業種に偏ることなく、多種多様な業界との取引があることも、安定的収益に寄与している。業種別売上構成比では製造業がトップだが、メインの自動車関連以外にもコンピュータや家電などがあるほか、通信業、金融・保険業、卸売・小売業など様々な業種と取引があることがわかる。

「そのため、特定の業界で景気の停滞があっても他でカバーすることが可能で、その面からも安定的な収益確保に繋げられているのです」(同氏)

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