ゲーム分野の8割がデバッグ
市場は2大プレーヤーが寡占
デバッグとは開発中のゲームソフトから不具合(バグ)を検出し修正するプロセスのことだ。ゲームメーカーが開発するソフトウェアの品質向上にはもちろん、エンドユーザーが安心してゲームをプレイするためにも必要不可欠な工程だ。
同社は日本初のゲームデバッグ専門会社として30年以上の実績を誇る。事業別売上高比率は国内ソリューション53%、海外ソリューション43%、メディア・コンテンツ4%。分野別ではゲーム分野が約半数を占め、その他にTech分野とCX分野がある。国内では、ゲーム分野の売上の約8割をデバッグサービスが占める。取引先は国内外のゲームメーカーやモバイルコンテンツ開発会社、パチンコメーカーなど。かつてデバッグはゲームソフトメーカー各社が内製していたが、2000年頃からアウトソーシング市場が拡大した。
「当社は各ゲームソフトメーカーのテストを請け負うので、ゲーム機ごとのテストノウハウが溜まりました。ゲームソフトメーカーが自分たちでテストするよりも、第三者の立場で客観的にテストを行えますし、結果として効率的・効果的なテストを行うことができます」(山内城治CFO)
国内ゲームデバッグ市場は、同社とデジタルハーツホールディングス(3676)の2社の寡占状態だ(※)。背景には高い参入障壁がある。まずデバッグのためのテスト機材はゲーム機のハードメーカーから購入する必要があり、ゲームソフトメーカーを中心に信頼関係のある取引先のみハードメーカーから購入することができる。また、大規模なゲームソフトの仕事の場合、1日に数百人、ピーク時には全社で数千人規模のテスターを管理し、業務を遂行する運営力が求められる。
※デジタルハーツホールディングスは2026年8月にMBOを発表したため、ポールトゥウィンホールディングスはまもなくゲームデバッグ大手として国内唯一の上場企業になる見込みだ。
「北海道から九州まで3000人規模のテスターを組織して、テスト計画の指示を出して、バグレポートを作成しクライアントに報告する。これは組織力や実績、ノウハウがないとできません。大規模なデバッグが必要なタイトルはポールトゥウィンかデジタルハーツに任せるしかないというのがゲームソフトメーカーの本音です」(同氏)
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