アルミ電解コンデンサ向けの
極薄紙製セパレータ
ニッポン高度紙工業の主力製品「セパレータ」は、アルミ電解コンデンサの内部で電極同士が触れるのを防ぎながら、電気を通す液体(電解液)を保持する重要な役割を担っている。
そもそもアルミ電解コンデンサとは、電気を一時的に蓄えたり放出したりする電子部品で、家電やパソコン、自動車、産業用ロボット、通信設備、AIサーバーなど幅広い機器に使われる。内部にはプラスとマイナスのアルミ箔があり、その間に紙製のセパレータを挟んで何重にも巻いた構造になっている。
そのため、紙は薄いほど有利だが、薄くしすぎると電極同士が接触しやすくなる。薄くても破れにくく、しっかり絶縁し、電解液も保持できる。こうした性能を実現するには、極めて高い製紙技術が必要になる。
コンデンサ自体の大きさは、取り付けられる機器の種類や用途によってまちまちだが、小さいものだと直径1㎜台というものもある。この小さな電子部品の中で何重にも巻かれるセパレータは、厚さにして15~130㎛(マイクロメートル)という極限の薄さだ。ちなみに人の髪の毛の太さは約50~100㎛なので、いかに薄いかがわかる。
近森俊二社長は語る。
「セパレータの役割としては2つあります。1つはプラスマイナスの電極の絶縁、そしてもう1つが、その中に電解液という電気を通す液体を保持することです。そこでどのくらい電気が蓄えられるかというのは、ほぼ面積に比例しますので、できるだけ多くの紙を巻いた方がいいということになる。そのためには、極力薄くなければならないわけです」
この高度な最先端テクノロジーのルーツが、実は、伝統的な和紙製造から始まっているのだという。
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