ストレージ業界のトッププレーヤー エリアリンク 【8914・スタンダード市場】

ストレージ運用事業でストック比率8割
パートナー、M&Aでも拡大し29年20万室達成へ

エリアリンクは、一般に「トランクルーム」として知られているセルフストレージの最大手企業だ。現在、国内にあるセルフストレージは約68万室に及ぶなか、同社はその約2割にあたる14万室を運営している。テレワークの広がりや住宅狭小化を背景に、セルフストレージはこの10年間で市場規模が2倍に拡大した成長マーケットだ。同社は、中期経営計画で2029年に20万室を目標に掲げている。
エリアリンク-鈴木貴佳

鈴木貴佳(すずき・よしか)

社長

1986年5月生まれ、新潟県出身。東京理科大学理工学部卒業。2011年エリアリンクに入社。14年ストレージ出店本部東京オフィス長。15年執行役員ストレージ出店本部東京オフィス長。16年取締役ストレージ本部運用担当本部長兼東京オフィス長兼千葉オフィス長。22年専務取締役執行役員ストレージ本部長。23年代表取締役社長に就任(現任)。

市場規模は10年で2倍に成長
ライフスタイルの変化が影響

▲セルフストレージ内の収納例

セルフストレージの市場規模は現在約900億円。この数字だけ見るとニッチなマーケットだが、過去10年で2倍に成長しており、2030年には1100億円を超えると予想されている。この市場成長の背景には、住宅の狭小化やテレワークの普及など、近年のライフスタイルの変化が大きく影響している。

そもそも日本の住宅はかつて「ウサギ小屋」と言われたほどで、欧米などに比べると3〜4割ほど小さめだが、近年はこれがさらに狭小化の傾向にある。不動産、住宅価格の高騰によるもので、10年前に比べて戸建て住宅で約10%、マンションは3%も狭くなっているという(※1)。

※1:国土交通省「住宅着工統計」による

一方では、テレワークが普及したことにより、住宅内に仕事場スペースを設けるニーズも増えている。こうした結果、自宅に収まりきらない荷物や季節ものなどを預ける場所としてストレージの利用が増加しているという。鈴木貴佳社長が話す。

「個人の方の利用用途で言えば、引っ越しやリフォーム、建て替えなどによる一時利用が、以前より変わらず全体の約3分の1を占めています。その一方で、自宅の片付けや趣味、季節品の収納ニーズも年々増えてきました。また、法人が仕事道具の収納やオフィスの片付けに使うケースも多く、当社ストレージの平均契約期間は4年2カ月に及んでいます」

同社の25年12月期連結業績は、売上高が前期比7%増の264億1800万円、営業利益が同11・5%増の54億7000万円と増収増益で着地し、全ての利益面で過去最高を更新した。そのうち主力のストレージ事業は、売上高222億2900万円で約14%増、事業利益も同約12%増と大きく伸長し、全社業績をけん引した。

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