Zoff(ゾフ)を350店運営 インターメスティック 【262A・プライム市場】

「メガネをTシャツのように着替える文化を」
上場とメガネスーパー買収で社会的影響力を高める

2001年、業界でいち早く「標準レンズ代込み」のセットプライスを導入し、メガネ市場にSPA(製造小売)を持ち込んだ『Zoff(ゾフ)』。運営するインターメスティックは、24年に上場。25年10月付けで、メガネスーパーなどのブランドを持つビジョナリーホールディングス(VH)をグループに迎え入れ、メガネ市場での存在感を増している。同社の成長戦略を、里見亮陛執行役員CFOに聞いた。
インターメスティック-里見 亮陛

里見 亮陛(さとみ・りょうへい)

執行役員CFO

1988年1月生まれ。バーミンガム大学卒業。Kellogg-HKUST Executive MBA修了。公認会計士。2010年有限責任あずさ監査法人入所。その後、エアアジア・ジャパン、アイキューブドシステムズなどでCFOを中心としたキャリアを歩む。2025年インターメスティック入社。同社執行役員CFO 管理本部長(現任)。

「複数本所有文化の創造」
高付加価値商品を投入

▲Zoff原宿店は原宿駅から徒歩2分の場所に立地しており、目の前を多くの若者が通る

国内のメガネ市場は約5000億円規模で長年横ばい傾向が続いている。低価格帯を主戦場とするZoffやJINS、OWNDAYSなどが市場で売り上げを伸ばしていく中、古くからの個人店などが主力とするミドルから高価格帯は苦戦している状況だ。国内の市場が長年横ばいのため、海外へ進出する企業も増えている。

同社が見据えるのは既存市場の奪い合いではなく、1人当たりのメガネ購買本数を増加させる「複数本所有文化(カルチャー)の創造」による市場そのものの拡大だ。

「多くの人は今でも、メガネを視力矯正のための道具として1~2本しか持っていません。しかし、メガネは顔の印象を変えるアパレルアイテムです。Tシャツを選ぶように、その日の気分やシーンに合わせてメガネを着替える文化を創りたいと考えています。例えば、今4本持っている人が8本持つようになれば、市場規模は単純計算で倍になります。20年間にわたり業界が変えられなかったこの買い方のサイクルやカルチャーを、上場という選択によって高めた社会的影響力と信用力で、世の中に発信していくことで変革していきたいのです」(里見亮陛執行役員CFO)

この戦略を具体化するのが、機能性とファッション性を両立した商品展開である。サングラスや、日差しに合わせて色が変わる調光レンズは、3年に1度と言われる購買サイクルを短縮化し、季節やシーンに応じた使い分けを促進する武器となっている。商品開発における独自性も進めている。

▲調光サングラスは紫外線の量により、レンズの色の濃度が変化する仕様になっている

オールラバー素材を使用し、強い耐久性を持つ「Galileo(ガリレオ)」や、超軽量で柔軟性の高いロングセラー「Zoff SMART」など、高付加価値な独自商品を継続的に市場へ投入している。

有料会員限定

続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。

ログイン 会員登録 SEARCH