売上構成は産業機器6割・建設機械4割
南陽の2026年3月期の業績は売上高368億1500万円、営業利益28億900万円だ。セグメントは、産業機器や機械部品などを販売・製造する「産業機器事業」、建設機械や産業用車輌などを販売・レンタルする「建設機械事業」、そして「砕石事業」の3つから成る。売上構成は、産業機器事業が6割、建設機械事業が4割弱、残りが砕石事業だ。
一見、手広く多様な事業を手掛けているように見える同社だが、実は一貫した哲学の下、事業が拡張されてきた歴史がある。社長の篠崎学氏はこう語る。
「当社は一貫して『業際(ぎょうさい)』を攻めるという考えで、これまで事業を拡げてきました。業際には2つあり、1つは、今の事業領域の隣の領域のこと。もう1つは、基本としている商社業務以外のお客様が求めているサービス(商社プラスα)の部分です。いずれも、お客様の困り事を汲み取って、具現化することにこだわってきました」
Keyword
「業際(ぎょうさい)」
同社を読み解く上で重要になるのが、「業際」というワードだ。上の図では、砕石・産業機器・建設機械という、各事業の「境目」に当たる。横方向に境目を攻めながら、さらに縦方向にも展開していったことにより、事業領域が拡張され、現在のような安定型収益モデルの確立に至った。
同社の強みは、成長事業である産業機器事業と、安定収益事業である建設機械事業の両輪で回している点だ。
産業機器事業の成長ドライバーは半導体関連。時には大幅な収益アップも期待できる反面、市況の波に影響されやすく業績は外的要因によって浮き沈みが発生しがちだ。
一方の建設機械事業は、レンタル事業を擁する関係もありセグメント別営業利益率は高めで、着実に利益を上げている。
同事業では一般的な建設機械にとどまらず、ICT建機などの次世代商品の拡販や、運送業界、下水道業界、そして環境業界関連にまで裾野を拡げ、社会資本整備に関わる業界全体をターゲットと捉えている。
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