新業態店舗に注力し、中長期での成長目指す
原材料費の高騰が響き、足元の業績は足踏み

精肉・惣菜・レストラン・和菓子などの事業を展開する柿安本店(2294)の2026年4月期の決算が発表された。売上高は前期比0.1%減の360億7000万円、営業利益は同4.9%減の14億2000万円となった。減益となってしまった最大の要因は米などの原材料費の高騰だ。同社の総菜事業は弁当の割合が高く、米の値上がりが大きく響いた。

原材料費の高騰が響いたのは総菜事業だけではない。和菓子事業の売上高は前期比3.3%増の68億5000万円と好調だったが、営業利益は同0.2%減の3億8000万円となった。同社の運営する和菓子店の多くは団子やおはぎを中心に取り扱っており、総菜事業と同様に原材料である米の値上がりに足を引っ張られた。

2027年4月期の売上高は前期比0.2%減の360億円、営業利益は同1.9%減の14億円を予想している。

足踏み状態の続く同社だが、企業成長に繋がる取り組みを今後も積極的に展開していく方針だ。和菓子と弁当を提供する新業態の店舗「柿次郎」を高速道路のサービスエリア(SA)に出店し、新たな顧客獲得を進めている。三重県の御在所SAに出店している柿次郎は売上好調で、同社は新業態店舗に期待を寄せている。「当社の店舗の多くは百貨店に出店していますが、地方の百貨店は閉店が相次ぐなどシュリンク状態になっています。今までのやり方を続けていては成長を見込めません」と同社の赤塚保正社長は語る。

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