海外売上高が過去最高を更新
地道な取り組みで原価低減に成功

切削工具の超硬エンドミルなどを製造・販売する日進工具(6157)の2026年3月期決算は、売上高94億円、営業利益19億円、経常利益20億円となり、前期に比べ増収・増益となった。

国内売上高は前期比1.2%減となったが、海外売上高は4.4%増の32億円となり、過去最高を更新した。海外売上高比率は1.3ポイント増の34.6%となり、こちらも過去最高となった。主要な市場である中国・香港・台湾では、自動車・スマートフォン・光学(自動運転用のカメラなど)・電子部品向けの受注が好調に推移し、売上が前期比5.1%増の15億円となり、過去最高を更新した。

営業利益の増益要因のひとつは、原価低減の取り組みを進めたことだ。製造現場の生産性を向上させるなどして製品製造原価を減少させ、売上原価を4.8%減少させることに成功した。同社の後藤弘治社長は、都内で開催された決算説明会において「以前から地道に続けてきた原価低減の取り組みの効果が現れた」と語った。

27年3月期の業績予想については、同社製品の主要原材料であるタングステンの価格が大幅に上昇し、足元でも高値圏で推移していることから、通期の原価を合理的に見通すことが困難になっており、5月に開催された決算説明会の時点では売上高・各利益ともに未定としている。合理的な算定が可能になった時点で速やかに開示する方針だ。

 

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