STUDIOUS国内30店、海外にも進出
「僕らの価値は新しい提案ができること」
「日本発を世界へ」
「ヨウジヤマモト」や「コム・デ・ギャルソン」など、主に東京を拠点に活動するデザイナーのブランドを厳選し、20~30代から高い支持を得ているセレクトショップがある。それが「STUDIOUS」だ。
出店エリアは、東京、名古屋、大阪など国内主要都市がメイン。東京では渋谷や原宿、表参道といったファッションの中心地に構える。STUDIOUSの国内店舗数は30店に及び(2025年1月期末時点)、中国、香港、ニューヨークなどにも進出している。
そうしたSTUDIOUSを旗艦業態に持ち、さまざまなアパレル業態を開発するのが、TOKYO BASEである。同社は「日本発を世界へ」をミッションに掲げ、「セレクト事業(セレクトショップ)」「自社ブランド事業」を展開する。
ファストファッションではない
セレクト事業ではSTUDIOUSのほか、STUDIOUSの客層より高年齢層・富裕層向けの「THE TOKYO」、Z世代向けの「CONZ」など、年代ごとに合わせた業態を展開。自社ブランド事業では、日本製コンテンポラリーモード(現代の流行を取り入れたスタイル)の「UNITED TOKYO」、同じく日本製でコンテンポラリーカジュアルの「PUBLIC TOKYO」などの業態を通じ、自社企画商品を販売している。
25年1月期末時点ののべ店舗数は83店(うちEC店13店含む、非連結のニューヨークは含まない)。総じて見ると同社の顧客ターゲットは20~50代の男女で、なかでも高いファッション感度を持つ人だという。
「『ファッションにある程度の興味があっても自分では選びきれない、かと言ってファストファッションじゃなく新しい提案が欲しい』という方が一定数いらっしゃいます。そうした方々に僕らの役割や存在価値があると思っています」(谷正人CEO)
同社では店舗スタッフが顧客と密につながり関係性を築く、いわゆるダイレクトマーケティングを強みに成長してきた。25年1月期には、売上高が前期比1・1%増の202億700万円、営業利益が同67・1%増の14億7200万円となった。売上高は過去最高を記録した。
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