ゲームセンター向け景品の企画・販売 エスケイジャパン 【7608・スタンダード市場】

大阪証券取引所・新市場部の上場第1号
苦難の四半世紀後、構造改革で業績V字回復

エスケイジャパンはキャラクター商品の企画販売会社だ。クレーンゲームやカプセルトイの人気上昇によって、ここ数年、同社の業績は右肩上がりとなっている。だが、1999年に上場を果たしてからこれまでの四半世紀の間には、何度も大きな苦難に直面してきたという。大阪証券取引所新市場部上場第1号の成長企業が、その後たどった苦難の道のりと構造改革によるV字回復への道に迫る。
エスケイジャパン-八百 博徳

八百 博徳(やお・ひろのり)

社長

1961年9月生まれ、長崎県出身。80年長崎県立五島高校を卒業。91年エスケイジャパンに入社、92年常務取締役、2013年代表取締役専務に就任。14年代表取締役社長に就任(現任)。

キャラクターグッズを企画・販売

クレーンゲームやカプセルトイのブームが到来している。街のゲームセンターから大型店へのシフトが進み、若者や家族連れ、インバウンドなどでにぎわう。その一方で、ショッピングモールやコンビニ店内でもこれらのような「プライズゲーム機」を見かけることが増えた。

日本アミューズメント産業協会の調査によると、2023年度のクレーンゲーム台数は24万8133台。またポストコロナにおいては、好きなキャラクターを収集したりぬいぐるみを持ち歩いたりする“推し活・ぬい活”の流行で、キャラクター・ファンシーグッズの市場も拡大している。

▲「忠犬もちしば」シリーズなどのオリジナル商品

こうしたキャラクターグッズを企画・販売しているのがエスケイジャパンだ。「ドラえもん」「星のカービィ」「サラブレッドコレクション」といった人気IPとライセンス契約を結んだ商品や、自社オリジナルの「でぶねこ」「忠犬もちしば」など、豊富な商品ラインアップを取り揃えている。

「当社は子供から大人まで幅広い層に夢を与えるキャラクター商品を人々の生活の中に提供したい!をモットーにしています。このため、日々商品企画と販路開拓に取り組んでいます」(八百博徳社長)

もちもちマスコット

さまざまなキャラクターを大胆な俵型でかわいくデフォルメした、キャラクターファンシー事業部の看板商品。「もちもちマスコット」は商標登録している。受注生産品で、スタンダードなマスコットの市場価格は1000円程度(税込み)。30万個など大量ロットの注文が入るという。キャラクターファンシー事業の将来を託される期待の商品。

サラブレッドコレクション

年間10億円以上(25年実績)を売り上げるプライズの主力シリーズ。馬主などの権利者とライセンス契約を行い、キーホルダーやぬいぐるみなどを企画している。競馬ファンからの支持を集めるほか、スマホゲーム「ウマ娘」の空前のヒットにより、ここ2~3年はさらに人気が高まっている。

▲オリジナルキャラクター「サラチャン」&「コレチャン」

2025年2月期業績は、売上高が前期比25・1%増の132億7400万円、営業利益は同23・9%増の12億2900万円と大幅増収増益となり、過去最高を更新した。続く26年2月期も増収増益を見込む。

同社は、アミューズメントやカプセルトイ施設向けの景品(ぬいぐるみ・マスコットなど)のキャラクターエンターテインメント事業(以下エンタメ事業)と、一般の雑貨店・量販店向けキャラクター・ファンシー事業(以下ファンシー事業)の2軸で展開する。
セグメント別の売上高は、エンタメ事業が約97億円。ファンシー事業が約35億円。およそエンタメ7対ファンシー3の割合だ。

有料会員限定

続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。

ログイン SEARCH