ホームメイキャップ事業が9割
全国28支店、パートナー640社
「ホームメイキャップ工法」とは、老朽化した建物や道路、橋などの美観を再現するだけでなく、長期の保護を目的とする。同社が独自に開発した特許工法だ。現在は売上の9割以上を「ホームメイキャップ事業」が占める。同事業では、戸建て、集合住宅、商業ビルなどのリフォーム工事に対応する「クリアコーティング施工」「カラーコーティング施工」「応用特殊施工」、および道路やトンネル、橋梁などインフラ向けの「スケルトン防災コーティング施工」の、4つの施工サービスを提供する。
例えば、「クリアコーティング施工」の工事は、壁面の劣化部分を補修後、独自のCP(コートポリッシング)処理で、外壁をミクロン単位で研磨し蘇生。さらに英国のLIQUID PLASTICS Limited(以後LPL社/現Sika Limited)と共同開発した、耐候性などに優れた特殊コーティング材を塗布し仕上げるという流れだ。
この技術に裏付けされた独自工法を武器に、同社は全国で営業・施工ネットワークを構築している。工事の元請業者である、地域の工務店やゼネコン、ハウスメーカーとパートナー契約を結び、受注獲得に繋げている。
現在は全国に28支店を展開し、パートナー企業は640社。年間のリフォーム工事件数約4000件のうち、パートナーを介して受注する提携方式が約9割、直接受注する方式が約1割。リフォームの平均工事単価は、数万円から数十万円。ただ、中には1万円以下や数千万円になる工事もある。パートナー企業の中には大手ゼネコンや不動産会社もあるが、同社は1社の元請から売上の1%以上は受注しない方針だ。
また施工も各地の塗装会社約200社と提携し、自社の工法を全国で提供できる体制を整えている。現在同社の社員数は約90人。営業1人当たり平均12社のパートナー企業を担当する。
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