顧客ニーズの変化に対応し
高付加価値サービスを提供
同社がITソリューション事業を強化してきた背景には、顧客ニーズの構造的変化がある。
もともと同社は、トナー供給を通じて企業のコスト削減や環境負荷低減に貢献してきた。しかし、顧客との継続的な取引の中で見えてきたのは、紙文書の管理、業務効率の低さ、セキュリティリスクなど、多様化・高度化する課題に対し、より包括的な支援が求められてきたことだった。
ITソリューション事業の本質は、「売上拡大のための新規分野」ではなく、「顧客との関係性を深化させる戦略」にある。既存のサプライ顧客に対し、より付加価値の高いサービスを提供することで、顧客の囲い込みと継続的な取引を実現する狙いだ。
提供領域は多岐にわたる。複合機を起点としたペーパーレス化や文書管理のデジタル化、クラウド連携による業務効率化、ネットワーク構築やセキュリティ対策、さらにはスキャニングサービスによる紙資料の電子化など、オフィス全体の多様な領域の課題へ取り組む。
こうした取り組みは、オフィス家具を含め、オフィスに必要なあらゆる要素を、ワンストップで提供できる体制を整えていることで可能となった。従来は対応できなかった領域についても、専門人材や外部パートナーとの連携によりカバーし、「ワークプレイス提案」を行う体制を構築しているのだ。
IT領域は専門性が高く、提供範囲も広いため、単独で機能を拡張し続けるには限界がある。そこで同社はITソリューション事業の成長の加速を目的に、他社との協業やM&Aを積極的に進めてきた。
グループに加わった各社はそれぞれの専門性を生かしながら、ケイティケイのITソリューション事業を支えている。
SBMソリューション株式会社や株式会社エス・アンド・エスは、複合機の販売・保守を起点に、ネットワーク構築、セキュリティ対策、通信環境の整備など、現場への実装と運用を担っている。
東海桜井株式会社は、図面や紙文書の電子化に強みを持ち、専門性の高い現場ドキュメントに対応するスキャニングサービスを提供している。
また、株式会社じぶんスペースはITに特化した就労継続支援A型事業所として、グループのITソリューション事業を下支えしている。
顧客基盤と営業力を背景に
課題解決型ビジネスへ変革
同事業を支えているのが、同社の強固な顧客基盤と営業力である。全国の営業拠点を通じて顧客の現場に入り込み、課題を直接把握することで、実効性の高い提案を可能にする。サプライ事業で築いた信頼関係があるからこそ、ITソリューションの導入もスムーズに進む。これが同社の競争優位性にも繋がっている。加えて、グループ各社の専門機能が組み合わさることで、より幅広い課題に対応できる体制を築いている。
ケイティケイのITソリューション事業は、単なるIT商材の提供に留まらずにオフィス全体の課題に応え、グループビジョン「Change the office mirai」を実現する課題解決型ビジネスだ。その結果、顧客との関係はより長期的かつ強固なものとなり、同社自身の成長基盤も強化されていく。 “モノ売り”から“価値提供”へ――ケイティケイは今、ビジネスモデルの転換を着実に進めている。
ケイティケイ
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