AI投資拡大が背景
半導体関連需要が回復
生成AI向けサーバー投資拡大などを背景に、半導体製造装置市場が再び活況を呈している。アルミニウムやステンレス、伸銅品、特殊鋼、プラスチックなどを扱う専門商社・白銅にも、回復の波が押し寄せている。
「今年1月以降、需要は大きく回復基調にあります。特に半導体関連は、過去最高に近い水準まで回復してきました」(山田哲也社長)
白銅は一般的に“アルミ商社”として認識されることが多いが、実際には単なる材料流通企業ではない。自社工場で切断・加工を行い、小ロット・短納期で供給する体制を構築。1本・1枚単位での受注にも対応し、加工・配送まで一貫して手掛けている。
また、ECサイト「白銅ネットサービス」では24時間365日注文を受け付け、図面見積もりや加工対応機能も拡充。必要なものを、必要な形で、迅速に届けるという利便性を強みに顧客基盤を広げてきた。
コロナ禍では半導体不足を背景に、半導体メーカー各社が大規模設備投資を実施。白銅にも半導体製造装置向けを中心に大量注文が入った。その後は在庫調整局面へ移行し、2026年3月期は標準在庫品の販売重量が減少。アルミ価格上昇によって売上高は押し上げられたものの、利益率は伸び悩む状況が続いていた。もっとも、白銅の提供価値そのものが弱まっていたわけではない。
「半導体市場の回復と、アルミ価格改定前の需要増加が重なり、3月は非常に高い水準になりました。今後も好調を見込んでおります」(同氏)
実際、同社の国内売上構成比では、半導体・FPD製造装置向け比率が26年3月期第4四半期に43・5%まで上昇した。一方で、山田社長が繰り返し語ったのは、単なる市況回復ではない。
「当社の本当の存在価値は、“必要なものを、必要な形に加工し、翌営業日に届けられる”こと。その強みには、お客様の多様なニーズに応えるうえでまだ磨ける余地があると思っています」(同氏)
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