5年間で飛躍を遂げた9社

5年間で飛躍を遂げた9社

※時価総額は2020年春時点から直近の数値を比較したもの

時価総額 626億円3,634億円
ローツェ
(6323・P・広島県福山市)
半導体・FPD関連装置を一貫生産
「世の中にないものをつくる」合言葉に躍進

半導体業界の活況を追い風に、大幅な業績の伸びを見せているのがローツェだ。半導体関連装置及びFPD(フラットパネルディスプレイ)関連装置の開発、製造、販売を行う同社では、2025年2月期に過去最高の売上高・営業利益を更新。10年前の15年2月期と比較すると、売上高は約9・8倍の1244億円、営業利益は約41倍の320億円となった。

この躍進をけん引しているのは、売上高で全体の8割強を占める半導体関連装置だ。半導体製造工程には、シリコンなどで作られた円盤状に薄くスライスされた「ウエハ」上に処理を行う「前工程(ウエハ処理工程)」と、ウエハから個々のICチップに分割されてパッケージに組み込む「後工程」がある。ローツェの主力である半導体関連装置は、「前工程」で使用される無塵搬送ロボット・装置(システム)。

▲新型クリーンロボットと高速リニア走行軸の搭載で高速搬送を実現するEFEM/SORTER

グループの主力製品は、半導体関連装置の中でも大気用ウエハ搬送装置(システム)にあるEFEM、ウエハソータ、N2パージ対応ウエハストッカとなる。前工程では、より発塵(ゴミ)による歩留まりへの影響が大きいため、技術力が試される。

同社の強みは①ローツェならではの「独自製品の開発、設計」②設計から完成まで一貫して手掛ける「垂直統合型生産体制」③日本をはじめアジア、米国、欧州に広がる「グローバルネットワーク」の3点だ。社是とするのは、「世の中にないものをつくる」という開拓スピリット。拠点は日本国内5カ所のほか、米国、ベトナム、台湾、韓国、シンガポール、中国、ドイツに置く。25年2月期の地域別売上高比率は多い順に、中国34%、米国27%、台湾14%、日本10%、韓国9%、欧州4%などとなっている。ここ数年の地域別売上高を見ると、途中首位の座の入れ替わりはあるものの、トップ3は中国、米国、台湾で、特に米国と中国の伸びが目立つ。

▲製品の基盤となるコア技術から、それらを最適に制御するソフトウエアまで、開発・生産体制を自社グループで構築している

同社では目先注力したい経営課題として、業務プロセスの更なる高速化とグローバル対応の2点を挙げている。前者では、特に同社の独自性を担保する開発・設計プロセスで顧客との対話頻度を高め、生産性の向上を目指す。後者ではグループ全体として、拠点間のコミュニケーション強化や新たなサービスサポート体制を構築。均一で高品質なグローバルサポートサービスの提供を行っていく。

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