中国事業が増収・増益
株主還元を強化し、さらなる自己株式取得を検討
産業用の鋸(のこぎり)や刃物の製造・加工・販売を行う天龍製鋸(5945)の2026年3月期決算は、売上高134億円、営業利益17億円となった。主力製品である住宅資材用チップソーの需要が堅調に推移したため増収となったが、原材料費や販管費の増加により減益となった。
セグメント別の業績では、中国事業が伸びた。売上高は前期比10.9%増の51億円、営業利益は35.2%増の8億円となった。住宅資材用チップソーの受注・販売が増加、工場稼働率も向上したことから増収・増益となった。同社は中国の河北省と遼寧省に生産・販売拠点を構え、江蘇省にも販売拠点を設けている。
同社は資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、株主還元の強化に取り組む。26年3月期の1株あたりの配当金は、前期を3円上回る85円とする方針だ。また、25年2月・7月に続いて、株主還元強化の一環として、自己株式取得を検討している。
知名度の低さや出来高の少なさといった課題を解消するため、同社は機関投資家やアナリスト、個人投資家に向けた決算説明会を数年前から積極的に実施してきた。その結果、26年3月期は20年3月期に比べて株主数・年間出来高がともに2倍以上増加した。同社の大石高彰社長は「株主に向けた発信は今後もどんどんやっていく」と意気込みを語った。









