「ほっかほっか亭」を展開 ハークスレイ 【7561・スタンダード市場】

持ち帰り弁当店から食料生産・加工業へ領域拡大
M&A加速し「生産者」と「消費者」をつなぐ

食料の生産から消費に関わる一連の活動をプロデュースする「食のインテグレーション(統合)企業」を目指すハークスレイ。持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」のイメージが強い同社だが、1980年の創業以来、食料生産から加工、流通までの一気通貫ビジネスを目指す姿勢は変わっていない。コロナ禍以降はM&Aを推進。もう一つの主力である不動産ビジネスと相まって売上規模は拡大している。創業50周年を迎える2030年には売上高1000億円を目指している。
ハークスレイ-青木 達也

青木 達也(あおき・たつや)

会長兼社長

1952年6月生まれ、千葉県出身。80年ほっかほっか亭大阪事業本部(現:ハークスレイ)設立、代表取締役社長。2022年代表取締役会長兼社長(現任)。

「ほっかほっか亭」を全国785店舗展開
中食から不動産、物流・加工へ多角化

ハークスレイは「中食事業」「店舗アセット&ソリューション事業」「物流・食品加工事業」の3事業を柱とする。ほっかほっか亭の展開をはじめ、食料の生産から加工、物流まで「食」に関する幅広い事業を手掛ける。

事業別売上高比率は、弁当、惣菜の販売および、仕出し料理、ケータリングなどを行う「中食事業」が約36%。次に、飲食業向け店舗リース、店舗転貸、人材紹介、ITによる経営支援などを行う「店舗アセット&ソリューション事業」が約26%。そして、全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストア向けの食品加工やOEMを行うカミッサリー事業、ピーナッツやドライフルーツなどの菓子製造、ほっかほっか亭店舗への配送およびグループ外への物流業務などを行う「物流・食品加工事業」が約38%となっている(2025年3月期実績)。

▲中食事業のイメージ

同社の主力事業は、持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」だ。1976年に誕生したほっかほっか亭は、弁当は冷たいものという常識を変えた、持ち帰り弁当の草分け的存在である。誕生以来50年間にわたり安全・安心、かつ作りたての美味しさにこだわった弁当を消費者へ提供し続けている。78年にフランチャイズ制度を導入して店舗を拡大。現在はコインランドリー併設店など新業態も推進しながら、全国に785店舗(25年12月時点)を展開している。

ハークスレイは、「ほっかほっか亭」の創業に参加した青木達也会長が、1980年に西日本地域にほっかほっか亭をフランチャイズ展開するために設立した会社だ。関西地域本部として事業を拡大。その後、93年には「関西ほっかほっか亭」から、現在の「ハークスレイ」に社名変更した。2006年にはほっかほっか亭総本部を子会社化、15年に吸収合併。21年には会社分割により店舗運営事業及び付帯業務をほっかほっか亭総本部へ承継し、持株会社となった。

食品メーカーを次々と買収

▲店舗アセット&ソリューション事業のイメージ

一方、2006年には店舗リース・店舗不動産事業のTRNコーポレーション(現:店舗流通ネット)の株式を取得し、不動産ビジネスへ参入した。店舗リース事業、店舗不動産事業、店舗コンサルティング事業の3つを軸に、出店支援や人材事業など飲食店に特化したサービスを提供している。現在の稼働店舗数は、店舗不動産の管理テナントが167店、店舗リースの取引店舗が858店の計1025店舗となっている(25年12月時点)。

▲物流・食品加工事業のイメージ

さらにコロナ禍以降はM&Aが成長のアクセルとなっている。22年にピーナッツや菓子などを製造販売する稲葉ピーナツ、23年にドライフルーツや乾製品を販売する谷貝食品、24年に国内チルド焼売市場でシェア1位のホソヤコーポレーションを次々に買収し、事業の多角化を図っている。

26年3月期の通期業績はホソヤコーポレーションの年間を通じた業績が反映されるため、売上高は前期比12・9%増の510億円、営業利益は同34・6%増の26億円を予想。

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