アジアで広がる低温物流ネットワーク 横浜冷凍 【2874・プライム市場】

通関業務40年の信頼を礎に
ベトナム・タイで次世代型冷蔵倉庫を展開

通関業務開始から40年を迎える横浜冷凍(ヨコレイ)。同社はアジアでの低温物流事業を本格的に拡大している。ベトナムではグループ最大規模となる次世代型冷蔵倉庫を竣工し、タイでは新たな大型物流拠点の建設に着手。日本で培った高品質な物流ノウハウとコンプライアンス体制を武器に、成長著しいアジア市場で存在感を強めている。

40年にわたり通関サービス提供

同社は、冷蔵倉庫事業における輸出入貨物の顧客ニーズに応えるため、1986年10月に通関業務を開始。以来40年間にわたり、「法令遵守」と「適正申告の徹底」を基本理念に掲げ、全国主要港で安定した通関サービスを提供してきた。長年にわたり築いてきた信頼は、同社の事業基盤そのものであり、国内外での物流事業拡大を支える重要な柱となっている。

こうした取り組みが評価され、同社は2023年にはAEO認定通関業者として東京税関から認定を受けている。「国際物流の安全性と効率性の向上」というAEO制度の理念のもと、同社は高いコンプライアンス意識を背景に、業務品質の向上と組織体制の強化を継続している。

ベトナムで冷蔵倉庫事業本格始動

▲VIETNAM YOKOREI ベンルック物流センター

同社の海外展開は、アジアを中心に着実に広がっている。その象徴的な取り組みが、ベトナムで2025年3月3日に竣工式を迎えた「VIETNAM YOKO REI ベンルック物流センター」だ。

海外ではタイに次いで2カ国目となる。同センターは、ベトナム・ロンアン省ベンルック県のフーアンタン工業団地(PAT)内に位置する。収容能力約4万5000トン、約1万8000パレットを誇り、グループ最大規模の施設だ。設備面では、長年日本で培ってきたノウハウを結集するとともに、グループ初となる自動倉庫(自動ラック)を採用。省人化・省力化を実現する次世代型冷蔵倉庫として設計された。

また、環境配慮の面でも先進的だ。グループ最大級となる880kWの大容量太陽光発電設備を導入し、冷蔵庫棟・事務所棟の全館にLED照明を採用。ベトナム初進出となる同施設は、最新鋭の省エネ設備を備えた次世代型冷蔵倉庫として位置付けられている。

タイでは次の成長見据え大型拠点

ヨコレイの海外展開のもう一つの柱が、長年事業を展開してきたタイだ。

▲スワンナプーム物流センター(仮称)

子会社のタイヨコレイは1989年に設立され、1991年にサムロン物流センター、1992年にバンパコン物流センターを稼働。現在では3拠点7棟、収容能力約9万5600トン(約7万2000パレット)を有する、タイ国内トップクラスの低温物流会社へと成長している。

そのタイで2026年12月に稼働を予定しているのが「スワンナプーム物流センター(仮称)」。2024年11月20日には、サムットプラカーン県アジア工業団地にて起工式が行われた。

同団地はスワンナプーム国際空港から東へ28㎞、高速7号線にも近接する交通利便性の高い立地で、今後の食品関連企業の集積も期待されている。

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