八洲電機 【3153・プライム市場】

八洲電機の進化と成長~80周年記念企画~
未来を支える八洲電機の3コア技術

八洲電機は安全と安心をソリューションで提供し、社会の多様な現場を支えている。その基盤となるのが、電機制御システム、電源システム、空調システムという3つのコア技術だ。鉄鋼、エネルギー、化学、公共、鉄道など幅広い分野で活躍し、顧客の現場にエンジニアが深く入り込んで課題を把握し解決する「コーポレートインスタイル」で、プレエンジニアリングから設計・制作・施工まで一貫したサービスを提供している。今回は、この3つのコア技術を軸に、多様なニーズに応える八洲電機の技術力の全貌に迫る。

100社100様の
電機制御システム提案

八洲電機の3つのコア技術の一つが、プラント設備における電機制御システムだ。鉄鋼・非鉄金属・エネルギー・化学といった大型プラントから、公共水道施設まで幅広い分野で採用されている。これらの設備は業種や用途ごとに仕様も課題も異なり、まさに“100社100様”。同社は制御システムの自社設計と制御盤製作ができるエンジニアリング力の強みを生かし、様々なメーカーの最適な汎用機器を組み合わせ、設計から施工まで一貫して提供する。

現場では、コーポレートインスタイルでエンジニアが深く入り込み、日々の運転やメンテナンスの中で課題を把握。現場の“生きた困りごと”を知ることで、単なる老朽更新に留まらない付加価値の高い改善提案を行う。多種多様な現場経験が積み重なっているからこそ、省エネ等を目的に効率化を図る、複数メーカーの機器を連携させて生産性を高めるなど、条件や環境の変化に応じた柔軟な解決策を提示できる。長年にわたり顧客企業の設備や運用を知り尽くしていることが、他にはないコンサルティング価値を生み、最適解を導く源泉となっている。こうした提案力と実行力の積み重ねこそが、「技術力がある」と評価される理由である。

成長戦略の中核を担う
電源・空調システム

次に、3つのコア技術の2つ目である電源システムを紹介する。製造業やインフラ関連施設の安定稼働に欠かせない電源システムを提供。特定メーカーにとらわれず、日立製作所をはじめ複数メーカーの製品を組み合わせるマルチベンダーシステムを採用することにより、顧客ごとに最適なシステムを提案できる。

技術面では、特別高圧の電力を受電し、工場全体の大型設備からコンセントなどの日常的な機器まで使えるように電圧を変換する変電設備の設計・施工に強みを持つ。非常用発電設備やUPS(無停電電源装置)の導入も手がけ、幅広い電源ニーズに対応している。

このように多様な環境に応じた最適な電源システムを提供することで、顧客設備の安定稼働と安全性の確保に貢献している。

3つ目は空調システムだ。ビルや工場の一般空調に加え、データセンターや医療・研究施設のクリーンルームなどの特殊空調まで幅広く手がけている。空調設備のメンテナンスは、施設の環境や運用に大きく影響するため、最適な保守サービスを提案することも重要なソリューションの一つだ。

また、これまで電機制御や電源で関わりのある顧客に対し、空調分野でのクロスセルを積極的に進めている。さらに、今後は空調設備だけでなく、情報技術を取り入れ、制御や監視、集中管理など省人化や遠隔管理を進める。これによりメンテナンス効率やIoT活用による運用管理の高度化を図り、顧客の負担軽減を目指す構えだ。

八洲電機は自由な発想と高度な技術力を武器に、これからも顧客の多様なニーズに応え続ける。

(3153・プライム)

本社所在地:東京都港区新橋
事業内容:電気・電子機器の販売、産業設備の設計施工
主要セグメント:プラント事業、公共・設備事業、交通事業
2025年3月期売上高:約660億円 2025年3月期経常利益:約53億円
サステナビリティ:健康経営優良法人認定 従業員数:約1,000名(連結)

https://www.yashimadenki.co.jp/

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