「YASDA Value」が成長の推進力
顧客の声に真摯に耳を傾ける
営業収益が過去最高
安田倉庫の2025年3月期営業収益は、前期比11・5%増の751億1500万円。過去最高を更新した。営業利益は同32・9%増の35億1500万円となった。セグメント別の営業収益では、物流事業が同12・6%増の693億8700万円。不動産事業が同0・2%減の62億3300万円だった。セグメント別の営業利益では、物流事業が同36・4%増の45億6700万円、不動産事業が同9・7%減の18億4300万円となった。
過去10年間で見ると、16年3月期の営業収益は387億400万円で、そこから足元は約2倍に成長。特に、22年3月期以降は2桁伸長で推移している。
倉庫業は、顧客から寄託された商品などを受け入れる「入庫」、適切な条件で管理する「保管」、希望場所に商品を出荷・発送する「出庫」が基本のビジネス。ただ同社はかねてより、「お客様の声に真摯に耳を傾け、誠実に応える文化」(小川一成社長)が根付いており、顧客や取引先の課題やリスクを抽出し、その解決につながるサービスを生み出してきた。
22年にはそうした企業風土を「YASDA Value」と名付け、グループ全体の共有価値、成長の推進力となることを社内外に示した。
「どういうことをすればお客様のお役に立てるのか、どうしたら良い物流を提供できるのかを考え、ビジネスを組み立てることを繰り返してきました。その安田倉庫らしさ、社風のようなものを、改めて『YASDA Value』と明文化しました」(同氏)
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