家賃債務保証の専業大手 ジェイリース 【7187・プライム市場】

主力の住居用賃料保証を核に全国40店舗展開
事業用賃料保証事業が急成長し第2の柱に

ジェイリースは、賃貸不動産における家賃債務保証の専業大手だ。連帯保証人がいないために賃貸住宅を借りられないといった、住まいの領域における社会課題の解決に向けて地元の九州・大分県で創業。積極的に店舗を出店し、2025年4月現在で業界最多の全国40店舗を展開する。特筆すべきは、店舗向けの「事業用賃料保証事業」が大きく成長していること。コロナ禍を機に導入のニーズが高まり、今や売上比率2割を占める第2の柱に成長した。今後は医療費保証や養育費保証など、家賃保証の領域を越えた新分野を切り開き、「信用で人をつなぐ会社」としての成長を目指す。
ジェイリース-中島 土

中島 土(なかしま・つち)

社長

1982年1月生まれ、大分県出身。2004年中央大学を卒業後、アコム入社。11年ジェイリース顧問、12年取締役常務、14年取締役専務、18年取締役副社長に就任。23年代表取締役社長に就任(現任)。

大都市部の出店を強化し
住居用賃料保証の売上好調

ジェイリースの2025年3月期連結業績は、売上高172億6700万円(前期比30・6%増)、営業利益31億200万円(同19・0%増)。過去最高収益を更新した。

同社の事業の土台となるのが、売上比率約6割を占める「住居用賃料保証事業」だ。賃貸マンションやアパートなどの入居者の連帯保証人の代わりに保証を引き受け、滞納時に大家に賃料を保証するサービスであり、売上高は前期比19・3%増の92億8900万円となった。

同社の推定によると、住居用賃料保証の市場規模は約2300億円。市場成長率は約3~4%と緩やかに拡大する。この状況で、同社は大都市部に人的戦力を積極投入。市場成長率を超える2桁成長を続けている。

「当社は大分で創業し、九州及び地方での市場シェアが高いのですが、大都市部に伸びしろがあると考えています。そこで大都市部への人的リソースを強化し、採用と教育も積極的に行ってきました。その成果が出ていると思います」(中島土社長)

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